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当院は、認知症や高齢者の精神疾患を専門とするクリニックです。もの忘れや認知症、老年期に多くみられる気分の落ち込み、不安、不眠といったこころの不調を中心に診療をさせていただきます。加齢とともに誰もがもの忘れを自覚されますが、その中には認知症が隠れているかもしれません。また、年齢に関係なく、こころの不調は誰にでも起こるものですが、特に高齢になるに従い様々なライフイベントに襲われ、こころ穏やかにはなれない人もおられることでしょう。認知症、加齢に伴ううつ病や不安障害、不眠症などの一般的なメンタルの問題について症状に応じて専門的かつ丁寧に診療を行います。
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もの忘れ・認知症
「年齢のせい」「気のせい」「疲れのせい」と見過ごされがちな認知症の初期症状。当院では、専門的な視点で早期発見・早期対応を目指し、日常生活に寄り添った支援を行っています。
こんなお悩みはご相談ください
- 人の名前が出てこない
- 探し物が増えた
- 約束事や伝言を忘れてしまう
- 書類作成や仕事上のミスが増えてきた
- 家事や料理の段取りがもたつくようになった
- 家電製品やリモコンの操作に戸惑う
- 薬を飲んだかどうか思い出せない
- 車の車体にすり傷が増えた
- 慣れた道で迷ってしまうことがある
半年前〜1年前と比較して、上記のような変化が現れてきた場合は早めにご相談ください。
高齢者のメンタルの不調
年齢を重ねる中で、環境の変化や身体的な不調が引き金となり、こころにも変化が生まれることがあります。当院では、認知症だけでなく、高齢者特有のこころの不調にも丁寧に向き合い、日常生活を取り戻すサポートを行います。
こんなお悩みはご相談ください
- 気分が沈みやすくなった
- 以前より無口になった
- 外出や人付き合いが減った
- 何事にも関心が持てなくなってきた
- ささいなことで怒りっぽくなった
- 理由のない不安や焦りが続いている
- 孤独感や寂しさを感じやすくなった
- 夜になると気持ちが不安定になる
- 周囲との関係に悩みを感じている
うつ病・不安障害・パニック障害
初老期から高齢期にかけて様々なライフイベント、身体疾患の発症、生活環境の変化などが起こり得ます。特にうつ病は認知症発症のリスクにもなります。うつ病では気分の落ち込み、やる気の低下が目立つようになり、ご飯が喉を通らなくなる、眠れなくなることがあります。うつ病をきっかけに体調悪化、体力低下、体の病気が現れてしまう場合もあります。うつ病も早期の治療が非常に重要です。また、認知症のご本人がうつや不安やパニックのような状態に陥ると、認知症を悪化させる場合もありますので、早めにご相談ください。
睡眠障害
加齢とともに誰もが、夜中に目が覚めることが増え、睡眠が浅くなっていきます。これは普通のことです。中には睡眠だけでなく日中の眠気や集中力に影響を及ぼし、家事や活動がうまくいかなくなる人もいます。日中に影響を及ぼすようなら早めにご相談いただき、治療を開始した方がよいです。不眠が続くことで、体の病気が悪化することもあります。精神的にもイライラしたり、気分も晴々としなくなることもあります。不眠はうつ病のサインかもしれませんし、ひどい場合は夜中に幻覚が現れることもあります。そして、認知症と不眠との関係では、認知症自体が不眠を引き起こすこともあります。逆に、不眠が認知症発症のリスクにもなり得ます。他に、睡眠障害の中には、夜間の寝言が異常に激しくなり、夢遊病のように動き回る病気もあります。これら睡眠障害に関しては、睡眠環境やライフスタイルの見直し、必要に応じて薬物治療を検討していくことになります。
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気分の落ち込み・意欲の低下
うつや気分の波、ストレスからくる不調など、こころの不調は誰にでも起こり得るものです。このような不調は一時的なものの場合が多いですが、中にはうつ病にまで発展することがあります。うつ病の悪化は、食事量減少により体重減少や身体機能が低下する場合があります。妄想が現れてくる場合もあります。些細な変化でも、遠慮なくご相談ください。
こんなお悩みはご相談ください
- 気分が落ち込みやすくなった
- 何をしても楽しく感じられない
- 何事もおっくうで手につかない
- 涙もろくなった/感情のコントロールが難しい
- 自分を責めてしまう
不安やイライラ
漠然とした不安、焦り、イライラなどが続くと、対人関係や日常生活に支障をきたすことがあります。これらは誰でも体験する気分の変化ですので、「症状」と言うべかは慎重であるべきです。一方で、これらの気分の変化の背後に様々な病気が隠れていることもあります。認知症の発症や進行とともに、不安やイライラが起こることもあります。当院では加齢に伴う不安やイライラなどのご相談にも応じております。
こんなお悩みはご相談ください
- いつも不安で落ち着かない
- 些細なことでイライラする
- 周囲の目が気になりすぎる
- 心配事が頭から離れない
- 動悸や息苦しさがある
寝つきが悪い・眠れない
睡眠は心身の健康にとって非常に重要です。直接、普段の暮らしに影響を及ぼしてきます。眠れないだけでなく、こころの不安定さや集中力の低下を招くこともあります。不眠症や睡眠リズムの乱れに対して、生活指導や薬物療法を含めて幅広く対応しています。
こんなお悩みはご相談ください
- なかなか寝つけない
- 夜中に何度も目が覚める
- 早朝に目が覚めてしまう
- 日中に眠気が強く集中できない
- 眠った感じがしない
妄想・幻覚
事実と異なる物語が頭に思い浮かんでくる症状(妄想)や、そこにはないのに人や物が見える症状(幻視)や誰もいないのに話しかけてくる声が聞こえる症状(幻聴)が現れることもあります。周囲との対人関係の摩擦で起こることもあれば、認知症やうつ病、不眠からこのような症状が起こることもあります。対人関係や地域のトラブルに発展することもありますので、早めにご相談ください。
こんなお悩みはご相談ください
- 起こっていないことを信じ込む
- 物事に強くこだわってしまう
- 人に盗られたなどの被害感がある
- ありもしないものが見えてしまう
ご本人の認知症早期発見のために
誰もが歳とともにもの忘れを体験していきます。それは、本当に歳のせいかもしれませんし(加齢に伴うもの忘れ)、単なる疲れのせいかもしれません。睡眠不足が影響しているかもしれません。多くの悩みごとや仕事、やるべきことを抱えており、見かけ上、もの忘れが現れているのかもしれません。このように、色々な理由によりもの忘れが目立つ場合があります。
ただ、中には「あれ?」「おかしいな」「前はできていたのに」という出来事が次第に増えていく方もおられることでしょう。もしかすると、認知症になりつつあるのかもしれません。認知症の人は何もわからない、というわけではありません。実際にご自分の違和感を感じておられる方は少なくないです。そして、もの忘れが増えていく過程で、疑心暗鬼となり認知症の発症前後はとてもこころが不安定になるものです。
相談するのはとても勇気がいることかもしれません。家族にも相談しにくい、友人にも相談しにくいものかもしれませんが、まず一歩踏み出してご家族やかかりつけの先生や地域包括支援センター、認知症カフェ等にご相談されることをお勧めします。
当クリニックでは、通常診療以外にも、MCI検診(自費診療)受診前のオンライン相談、クリニックでの対面相談も受け付けております(自費診療)。
ご家族の認知症早期発見のために
認知症の早期発見には、ご家族の気づきがとても大切です。「年のせい」と片づけず、同じことを何度も聞く、物を探すことが増える、言葉が出にくいなどの変化に注意しましょう。
また、初期症状は物忘れだけではありません。怒りっぽくなる、段取りが悪くなる、計算が苦手になる、そこにはいない人や小動物などが見える、夜にうなされるなども、認知症やその前段階のサインであることがあります。その先の生活をより良いものにするためには早期の対応が必要ですので、日常の小さな変化を見逃さないことは大切です。
しかし、ご家族からの助言が、ご本人にとっては心地よいものではない場合もあります。注意を受けた、否定された、怒られた、監視されていると受け取られ、むしろご本人の反発を招くこともあります。最も近くにいるご家族は、ご本人にとっての大きな拠り所でもあり、同時に処理しきれない感情をぶつけてしまう相手にもなってしまうものです。
ご本人のプライドを傷つけないよう配慮しながら、相談や受診を促すことが大切です。
ご家族の認知症でお悩みの方
認知症のような症状に気づかれても、ご家族の中には「周りに相談できない」「どこに頼ればいいのか分からない」と、一人で抱え込んでしまう方もおられます。相談しにくいのが普通かもしれません。
しかし、抱えすぎてご家族が倒れてしまってはいけません。認知症の方にとって、ご家族の存在はとても大切です。ご家族の心身の疲弊は、結果としてご本人にも悪影響を及ぼすことがあります。つらいときは、どうかひとりで抱え込まないでください。
ご本人の通院先の先生、または地域包括支援センター、家族会、認知症カフェ等、相談できるところはたくさんあります。
当クリニックでは、受診前の、ご家族のみのオンライン相談、クリニックでの対面相談も受け付けております(自費診療)。
医療機関での確認を
認知症の中には、治療や対応によって進行を遅らせたり、改善が見込めるタイプもあります。
早期の診断とケアは、ご本人にもご家族にも大きな安心につながりますので、「認知症かも?」と思ったら、早めに医療機関を受診することが大切です。
当院で行う検査
頭部CT検査
認知症やメンタル不調の背後に脳の病気が隠れていないか調べます。必要に応じて専門機関をご紹介します。
心理検査(認知機能検査)
簡便なテストで、記憶力や判断力などの認知機能を評価します。状態の確認や経過観察にも活用します。
ミレボ(視線計測検査)
タブレットを使用した神経心理検査です。視線の動きから認知機能の状態を客観的に測定でき、短時間(約5分)で実施可能です。
MCIプラススクリーニング検査(血液検査/実費)
認知症の前段階「MCI(軽度認知障害)」のリスクを血液で判定します。生活習慣の見直しや予防のきっかけになります。
脳波検査(実費)
額にセンサーを装着するだけの簡単な検査で、脳の活動状態を計測します。認知症、てんかん、睡眠障害の診断補助にも有効です。
