うつ病(高齢者のうつ)

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こんな状態が続いているときには、当院までご相談ください

  • 2週間以上、気分の落ち込みや無気力が続いている
  • 以前は好きだったことに興味がわかなくなった
  • 眠れない、または眠りすぎる日が続いている
  • 食欲がなくなり、体重が減ってきた
  • 「消えてしまいたい」「死にたい」という気持ちが頭をよぎる

うつは適切な治療で回復が期待できる病気です。「気の持ちようだ」「歳だから仕方ない」と一人で抱え込まずに、お早めにご相談ください。なかやまメモリー・メンタルクリニックは、認知症専門医が在籍し、高齢者のうつと認知症の両面から丁寧に診察・治療を行っています。

「うつ」とは

心に元気がなく、気分が沈んでいる状態を一般に「うつ」と言います。気分が落ち込むと、くよくよとした考えが頭を離れず、何もできないような感覚に陥ります。それが進むと、体はどこも悪くないのに布団から出られない、仕事や家事がまったく手につかないといった状態になることもあります。気分だけでなく、やる気も落ち込み、頭の回転も鈍くなってしまいます。食事や睡眠にも影響を及ぼすこともあります。

うつはあらゆる年代に起こりうる病気ですが、高齢者においては認知機能の低下と並んで特に重要な問題です。65歳以上の約10%に何らかのうつ病性障害が認められるという報告もあり、決してまれな病気ではありません。

うつ病の主な症状

次の2つのいずれかがあり、そのうえで他の症状が加わる場合、うつ病の可能性を考えます。

  • 気分が落ち込む
  • 興味がわかない、喜べない

これらに加え、以下のような症状が複数あてはまる場合は、専門医への相談をおすすめします。

  • 著しい体重の変化、食欲の減退または増加
  • 眠れない、または眠りすぎる
  • 焦って落ち着かない、または逆に身動きがとれない
  • 疲れやすく、気力が出ない
  • 自分に価値がない、自分が悪いと感じる
  • 物事に集中できない、決断できない
  • 死について繰り返し考えてしまう

上記の症状のうち5つ以上が2週間以上続き、日常生活に支障をきたしている場合、「うつ病」として対応を行います。症状がいくつか認められるものの、うつ病とまではいえない程度の落ち込みは「うつ状態」と呼ばれます。

高齢者のうつの特徴

高齢者のうつには、若い世代とは異なる特徴がいくつかあります。
加齢に伴う体の衰えや、定年・子どもの独立といった社会的な役割の喪失、配偶者や友人との別れなど、高齢者は多くの喪失体験を重ねます。うつの背景に、このような喪失体験が潜んでいることは少なくありません。

また、高齢者では心と体のつながりが特に強く、うつと身体症状が互いに影響し合います。痛みが長引くと、気分も落ち込み、うつ症状が現れることがあります。逆にうつの一症状として、頭痛や動悸、めまい等を伴うこともあります。体の症状に困り、最初に身体科を受診されるうつ病患者様もおられます。

高血圧・糖尿病・肥満・喫煙といった生活習慣病との関連

うつ病と糖尿病はお互いに影響を与え合っており、うつ病では糖尿病の発症リスクが約1.6倍になるという報告もあります。生活習慣病の管理を意識することが、うつの予防にもつながります。

高齢者のうつと認知症の関係

うつと認知症は合併することが多く、注意が必要です。
認知症の前触れとして、うつが現れることがあります。また逆に、うつになると考えることが億劫になり、集中力が低下して、見かけ上、認知症のように見えることもあります。これを「仮性認知症」と呼びます。うつによる仮性認知症であれば、うつを適切に治療することで、認知機能や日常生活機能の改善が期待できます。
「物忘れが増えた」「何もやる気が起きない」という状態が続いているとき、それがうつによるものか、認知症によるものか、または両方が重なっているのかを、専門医がしっかり見極めることが大切です。

治療について

薬物療法

以前のうつ病治療薬は眠気や口の渇きなど副作用が強く、高齢者には使いづらいものが多くありました。しかし現在は、副作用が少なく効果的な選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などが広く使われるようになっており、高齢者にも比較的安全に使用できます。患者様一人ひとりの状態に合わせて、薬の種類や量を慎重に調整しながら治療を進めます。

精神療法

うつ病の方の心は、一言で言えば、「疲れている」状態です。

まずは心身ともに休める環境を整えることが最優先です。まじめで責任感が強い方ほど「もっと頑張らなければ」と自分を追い詰めがちですが、「悪いのはあなたのせいではない」「休んでいい」という言葉で安心できる環境をつくることが、回復の土台になります。
高齢者の場合、安静が長く続くと体の機能まで低下してしまうため、ある程度精神状態が落ち着いてきたら、少しずつ活動を促すステップが必要です。心の回復と体の機能維持を両立させながら、総合的に治療を進めることが高齢者のうつ治療の大切なポイントです。

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